私たちは普段の生活で、さまざまな食物をとっています。
肉も野菜も穀物もバランスよくとることが大事なのですが、野菜、特に緑黄色野菜を取るべきとは昔からよく言われることです。
ところで、同じ野菜なのに、あえて、緑黄色野菜を摂ろうといわれる理由は何故なのでしょう?
この記事の目次
緑黄色野菜はβカロテンが豊富
栄養成分として緑黄色野菜に期待するものはβカロテンと食物繊維、その他さまざまなビタミン類です。でも、緑黄色野菜は意識的に行わなければ摂りにくい種類の食物なのです。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されて効果を発揮するもので、ビタミンAは主に皮膚や粘膜系の健康維持に寄与することを考慮すれば、いわゆる若さを保つ役割を担うともいえる。
緑黄色野菜がとりにくい理由
それではなぜ摂りにくいのか?
好き嫌いも一つだとは思いますが、それだけではありません。
野菜は重量ベースにすると非常に不利な食物。
意識しなければならない食物摂取量はあくまでも重量ベースであり、見た目の量ではありません。
主食のご飯や肉は、ズシッと重みがありますよね。
一方で、野菜はというと、サラダで摂ろうとすれば、スカスカで空気を食べているようなもの。サラダの形で重量ベースでしっかりとるには並みの量では到底足りない。
効率よく野菜を取る方法として、ほうれんそうのおひたしなどもあるが、毎日作るのは大変であるし、コストと鮮度管理の問題もあり、継続的にとることはほぼ無理である。
それの解決策として、一番手っ取り早いのが野菜ジュース。
専門家によれば、野菜ジュースにすると、生産工程で発生する熱で壊される栄養素があるため、そのまま食べるのが理想的とは言われるが、それでも飲まないよりはずっといい。
野菜ジュースにはいろいろな種類があります。
セロリなどの葉物や果汁をミックスしてジュースにしたもの。
ケールなどの単独の野菜をジュースにしたもの。
好きなものを継続的にとることができれば、望ましいのですが、ちょっと変わったものになると入手がしづらかったりします。
トマトジュースでβカロテン補給が楽
ここでトマトジュース。
トマトも広義の緑黄色野菜なのです。
βカロテンもしっかりと含まれています。
トマトジュースはといえば、基本的にはどこにでも売っているし、どこかのホテルに宿泊しても、朝食バイキング等には必ずおいてある。
この点は、重要なところで、野菜生活は習慣化することがまず第一であるためである。入手に少しでも難があるものは、習慣化しづらい。
だいたい食習慣が途切れるのは、長期の旅行などで、口にしなくなることがきっかけになることは結構経験した人いると思います。
でもトマトにはその心配はありません。トマトは国内だけでなく、世界中どこでも売っています。
毎年世界で1億5千万トンもの量が生産されているポピュラーベジタブルなのです。
トマトジュースは通常、一杯飲めば、完熟の実3~6個分取っているのと同じです。
緑黄色野菜の根拠となるβカロテンについても、国が推奨するβカロテンの摂取量も十分であるし、それ以外にも、リコピンやアミノ酸類など、その他の栄養成分はかなりのものです。
世界各国の平均と比較すると、まだまだ日本のトマト摂取量は少ないと思われます。
身近に見かける野菜なのになぜかと思いますが、これは、日本料理にトマトを使うものが少ないことも原因だと思われます。
他国では、トマトベースのスープ料理が日本の味噌汁のように一般的に飲まれていたり、ミートソースパスタやアマトリチャーナなど、主食をまとめるのに必ず使う場合もあります。トマトケチャップなどを毎日のように使う食生活もあります。
その一方で、和食を考えたときに、すぐに浮かぶトマト料理はないですよね。
日本の料理に馴染みがないからこそ、手軽に栄養補給ができるトマトジュースを、利用しない手はないですよね。
トマトジュースを継続的に飲んだときの効果についての記事です。
野菜ジュースが飲めればそれでOK!