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エアコンのカビで咳喘息が再発する
それほど強くないけれど、アレルギー性の鼻炎と花粉症を持っており、たびたびブログの記事にも書かせていただいています。
新しい薬を使ったのでその使用感を書いてみます。
今の時期は、風邪や冷気による刺激もなく、花粉も飛んでいません。喘息の調子もいい季節です。
なので、これまで使っていなかったアレルギー性疾患の治療薬を試すのにちょうどいい時期だったりもします。抗アレルギーの薬は同じものばかりだと体が慣れてしまいますからね。
それで、アレルギー性鼻炎の薬をいくつか試していたところ、この時期にちょっといい組み合わせを見つけました。
私の場合、今の時期に一番気になるのはエアコンから出てくる黒カビ?これが苦手。
これに由来する、呼吸器系の不具合や鼻づまり、息の苦しさ、いわゆる咳喘息のような症状がありました。
これまでは、
ザイザルやアレロックなどを使い、呼吸が苦しければキプレス等を併用。
鼻の症状は特に鼻水が大量に出るわけでもなく、いわゆる鼻閉型の鼻づまり。しかし、咳と息苦しさは発作的に来ます。
これに困っていたのです。
もちろん、エアコン由来の不調に絞れば、今まで使っていたアレルギーの薬とは求める機能が異なってくることから、別の選択肢も出てきます。
使っていた薬への耐性も考慮しながら、耳鼻科の先生に、これまでと違うものは何かないかなと相談していたところ、
ルパフィンを使ってみようかということになりました。
ルパフィン(RUPAFIN)とは?
このルパフィン。
昨年後半頃から日本でも使われるようになった薬です。
抗ヒスタミン作用+抗PAF作用による、比較的新しい作用機序の薬とのこと。
PAFとは、platelet activating factor(血小板活性化因子)といって、細かいところは医療関係者に聞いてもらいたいが、ザクっといえば、
ヒスタミン:アレルギー反応を引き起こす化学伝達物質
PAF:血管拡張や白血球の活性化、神経の刺激性などがあり、くしゃみや鼻水、鼻閉などのアレルギーのような反応を起こす症状の原因となる物質
とのこと。
新しいけれど、薬価もそれほど高くありません。むしろ、アレルギー疾患治療薬としては安価な部類です。
喘息薬(モンテルカスト)との組み合わせ
そして、これに特に子供用の喘息薬でおなじみのモンテルカスト(キプレスやシングレア)を組み合わせて服用しました。
相性がいいらしく、これの具合がなかなかいいのです。
また、特に素晴らしいのは、アレルギー系の薬の命題ともいえる眠気。
これがないのがとてもいいです。
また、後鼻漏等によって、咳が出たり気管支を刺激して喘息を誘発したりするのですがこれを抑えてくれる。
とても理想的な薬の組み合わせだなと思っています。
これを使い始めた当初は、ハウスダストや初夏のエアコンのカビ等のアレルギーへの対応のためでしたが、花粉症にもしっかり効いています。
そして、やっぱり私には一番眠くならない薬です。
通年にわたって使えますね。
切り口の異なる新薬がいろいろ出てくると、選択肢が増えて、患者のベネフィットは広がります。
ただし、日本で発売されてからまだ1年を経過していない新薬の部類となるため、処方日数に制限がかかり、一度に処方してもらえるのは14日間(2週間)までとのこと。
今年の12月にはいるまでは、処方してもらう頻度がちょっと忙しいですね。
→現在は、新薬の投与制限期間がやっと終わり、長期処方が可能になりました。
ちなみに、ザイザルも比較的、眠くならなかったので、こちらも参考にしていただければと思います。