初めての速度制限
私はドコモのスマートフォンを使っているのですが、先月末のこと、初めての速度制限を食らってしまいました。
所定のパケット量の上限に達するといわゆるリミットモードになり、速度制限となるわけで、通常通りのいわゆるスピードモード状態ではないため、128kbpsに通信速度が制限されることになる。
追加で1000円払えば1GB増やせるのだけれど、残り半日だったこともあり、なんだかもったいなという気分と同時に、そのままにして、逆にどの程度不便なのか知るいい機会でもあると思い、そのままの制限がかかった状態で過ごすことにしました。
ちなみに、私が使っているスマホは受信時644Mbpsなので、128kbpsになるということは、これが単純計算だと、1/4500の速度である。ん?これ、計算あってる?
数字だけ見ると、まったく役に立たないほどのグレードダウンを被るような気もするが、逆に興味津々になった。
実際の使用感
実際に使ってみると、想像していたほどのことはなく、最低限の文化的な生活は担保されるようである。
具体的には、メールや LINE を使う程度であれば、それほど不都合さは感じないというところ。
もちろん、これらはすべてテキストベースのやり取りをした場合であり、画像等の送受信はしない前提での話。
スタンプも送ってみたが、イラストレベルであれば、それほどストレスはなく送れるかなというところ。
反映に5秒以上はかかるのではあるが、想定以上の早さ。
大問題はWebサイト閲覧。
これは本当に不便極まりない。
画像を取り込むことにより巨大なサイズになっているページがほとんどで、異常に時間がかかる。
というか、もう開けない。
あまり不用意に画像を貼り付けるのはいかがなものかと再認識させられたところである。
しかしながら、画像の少ないニュースサイトなどでは意外と読み込めるのにも驚いた。表題等の画像はスマホにキャッシュされていたからなのだと思われるが、サクサクとはいかないまでも、それほどストレスを感じることなく読むことができるのである。
結局のところ、邪魔者は画像なのだ。
画像でも特に写真。イラストはOKのものも多い。
特に自動で動いている動画とか、迷惑でしかない。
読み込みが遅いページは改善した方がいいかもね
このような低速度のトラフィックを経験すると、グーグルが舵を切り始めているモバイルファーストはとても賛成だと思ってくる。
現在では、特に日本では通信インフラが十分に届いていない地域はもはやほとんどなく、ブロードバンドのカバー率(人口普及率ベース)はほぼ100%に近づいているところではあるが、これは通常時の話。
例えば、広域的な大地震などの災害等で情報インフラの能力が強烈に制限される場合にはどうだろうか?と考えれば、必要最低限でもいいから情報を欲しがっている人達に早く情報を届ける仕組みを考えなければならない。できるだけ、少ない通信量(パケット)でより多くの人に情報を届けられるようにするに越したことはない。
そんなことを考えていると、やみくもに意味を持たない写真を貼り散らかすよりも、必要最低限の写真を効果的に使用しているサイトの方が Google に評価がされやすくなるような流れは想定できるし、それを踏まえれば、ブログの写真の使い方も、必要性や写真のリサイズ等ちょっと考えていったほうがいいのかななどと考えたりしました。
ところで、速度制限がかかったユーザーの読み込み速度は強烈に遅いから、そういう場合に検索されるであろうスマホの速度制限系の記事は、あまり写真を入れない方がいいかもね。
おそらく読む側のトラフィック事情までは考慮してくれていないであろうから、必然的にページの読み込み速度については評価が下がることになるんだろうななどと考えたりしました。