ずいぶん前から咳払いや、喉がスッキリしない症状に悩まされていました。
単純に痰が絡んでいるからとおもっていて、喘息の薬とか色々と試してみたり、とにかくそっち方面の治療を試みていたのですが、ある時、気になる言葉を見つけました。
後鼻漏
鼻水が喉の後ろ側に落ちるとあった。
その感覚を意識し始めたらそればかりが気になるようになった。
さっそく、耳鼻咽喉科で見てもらうことにした。
色々と口から鼻から歯鏡みたいなのとかいろいろ使って、鼻腔内の見えるところを見てもらう。鼻茸までには発達していないが、粘膜が肥大しているから鼻が詰まった状態でしょ、と。
さらにレントゲンを取ってみたところ、うっすらと副鼻腔が白くなっている。
「ひどくはないけれど副鼻腔炎になっているようだ」
副鼻腔炎?昔でいう蓄膿症か。
ということで、喘息ではなく、そちらの治療に舵を切ることにした。
方法はいくつかある。
大きくは薬物療法と外科的療法。
これに状況に応じて鼻洗浄を組み合わせる。
外科的療法としては、蓄膿症について、私が子供のころ、人づてで聞いたことがあった。
「口から、歯茎と唇の間を大きく切って鼻の骨をごりごりする、想像するだけでもおぞましい術式」
でもそれも今は昔。現在では鼻から内視鏡でできるということだ。
入院は5日間程度らしい。
ただ、それでも随分と大変なことではある。
とりあえず、そんなに状態がひどくいないこともあり、薬に頼ることを第一本線で考えることとした。
一方、薬物療法はマクロライド系の抗生物質と痰や膿をさらさらにして、出しやすくする薬の会わせ技で行うという。
抗生物質というと、せっかくメグミルクのヨーグルトで小腸に蓄積したガセリ菌がくたばってしまう可能性があり、これは大きな懸念材料ではあるが、補給量を増やせばいいかと、受け入れることとした。
以下の二つを処方された。まずは2週間。
・クラリス(一日1回1錠)
・エンピナースp(一日3回1錠)
長期的に投与していくとのことであるが、二週間もすれば効果は出てくるという。
おいしい食べ物が生き甲斐の私には、これでよくなれば素晴らしいではないか。
と意気揚々と取り組むことにしたが、甘かった。
試練は初日から来た。
お腹が下り坂、下る下る。
久しぶりの抗生物質は腸内環境を著しく撹乱したようだ。
結局一日4回ぐらいトイレに行くことになってしまう次第。
お腹に自信が無い方は、医療用のビフィズス菌も一緒に処方してもらうことを勧めます。
でも、2、3日もすると次第に体が慣れてくるので、それを超えられれば、たぶん大丈夫。
鼻も少しずつではあるが、改善し始めているようで、いろいろな匂いや香りが、より感じられて楽しい。
コーヒーもお茶も、もちろんワインも。
ちなみに、薬剤師は一応ジェネリックも聞いてはきたけれど、処方通りでとお願いした。
ただ、昔はクラリスはもっと高かったような印象があったのだけれど、薬価って改訂されるのかな?とぼんやりと疑問。思ったほど高くない。
疑問と言えば、マクロライド系の抗生物質が何で鼻腔内の粘膜の改善に効くのか、雑菌に対して効果を発する抗生物質としての機能だけでは説明が弱いらしく、ちゃんとした機序がわかってなさそうである。とりあえず、Webでもこれといった情報はない。
実は効いたと思っているだけなのかもしれない。
この記事の後に書いた関連ページを追記しておきます。
喉の痛みというアクシデントが発生し、薬を変えた記事です。
ほぼ治ったと思われる現在と、医学書やHPに強く記載されない実際の症状を以下の記事にまとめています。
もし症状が鼻づまりだけならば、単純に飲酒が原因かもしれません。 www.sarasara.net