サラサラ式

趣味の雑記です。(食レポ、キャンプ、副鼻腔炎)

副鼻腔炎の手術をした話(10) 術後の経過(0~1日目 手術直後)


副鼻腔炎の術後は、とにかく完全鼻閉がこんなにきついものかと思い知らされる。

もともと鼻は詰まっていたから、それよりちょっと鼻閉がひどくなるくらいでしょ、などとたかをくくっていたが、そういう次元の鼻閉ではない。

手術前、色々調べていると、術後鼻にパンパンの詰められてとにかく辛い、という意見が多数。なので、鼻を強くつまんだり、ティッシュをきつめに詰めたりして、どんな感じかなとシミュレーションをしてみた。

いけんじゃね?

でも、実はごくわずかにでも空気が通っていたんだ。

この手術の直後は本当にびっくりするほど鼻の中にガーゼやらスポンジやらが密に詰まっていて、本当に空気の流通がない。

耳からしか空気が抜けられないのである。

これがかなりきつい。

水を飲もうとしても空気が耳を抜けようとする。

それが痛い。

喉には絶え間なく血が流れてきて、それを飲まずに吐き出してくださいとは言われたものの、その吐き出す動作にも空気の流通阻害による影響があり、なかなかうまくできない。

また、水も思うように飲めないので、血はべったりとのどに貼りつき、これも本当にしんどい。この喉に流れ落ちる血は溶ける綿を含んでいるようでドロッとしているのが、また厄介だ。

それで口で息をするから、なおさら乾く。

ぬれマスクも持って行ったけれど、気休め程度でした。ないよりはいいけれど。

 

さらに、完全口呼吸で眠ると、意識が落ちた少しあとにいびきが出るようで、自分が出したその音で目覚める。その繰り返しで、1時間以上眠れていない。

この睡眠間隔は天敵のいる草食動物のようだ。

長い歴史の中で地球上の最強種となり8時間睡眠のサイクルが確立された人間にはなんとも過酷な状況でした。

 

幸い、麻酔の抜けはよくトイレの方もすぐに行けるようになった。点滴をぶら下げながらではあるが歩くことはできたのがわずかな救い。

また、術前は、鼻腔内の粘膜のうち、病変している部分は縫うこともできずに削られたままむき出しとなるため、これが激痛なのでは?と想定していたが、この痛みは、じんわりとしたもので、痛み止めを打ってもらえば凌げるレベルだったのは意外でした。

 

他にも、左目からじゃりじゃりと凝固した血を含む、血の涙が出てきて、拭いても拭いても赤い涙。

なので眼は曇るし。不快で仕方がない。

 

お腹もくだりました。

これは術後の感染症予防の抗生物質のせいかもしれないけれど、お腹が緩くなり、便はイカ墨のように真っ黒。かなりの量の血を飲み込んでしまっているようでした。

 

術後の熱は37~38度ぐらいを行ったり来たり。浸潤熱なので、頭が痛くなったり。寒気がしたりとかそういう症状はない。でも、ずっと熱っぽかったし、発熱するということは体力を消耗するから、寝てるだけなのにとにかく疲れる。

 

こんなのガーゼを抜くまでの2日も我慢するの?

というか、ガーゼを抜いたら本当に解放されるのか?

 

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