サラサラ式

趣味の雑記です。(食レポ、キャンプ、副鼻腔炎)

【体験談】30歳を過ぎたら、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を受けることを強くおすすめしておきます。


上部消化管内視鏡検査を受けたことがありますか?
いわゆる胃カメラと呼ばれるものです。

逆流性食道炎、胃潰瘍、場合によっては胃がん。

上部消化管のほとんどは胃酸の制御で治るけれど、なかには恐ろしい病気もある。でもこれも早期発見で治るようになっている。

だから、検査はとても大事です。

 

もう何べんも胃カメラを飲んでいる私の体験談を書いておきますね。

 

まず、検査前日の生活。

前日の21時過ぎ以降、食事をしてはいけないということぐらいで、大腸内視鏡と比べれば格段に楽です。
ちなみに、大腸内視鏡がどれくらい大変かはこちらのリンクを参照のこと。二日前からまずい検査食で結構つらい。 

www.sarasara.net

 

胃カメラの場合は、食事はダメですが、お茶などの液体は、翌朝も摂っていいことがほとんどです。
でも、液体だからといって脂肪分のあるものや刺激のあるものは基本的に×です。
スープや牛乳は脂肪が含まれるためダメ。
もちろん、コーヒーも刺激物になります。
当然のことながら、アルコールはもってのほかです。
胃が荒れて、胃壁に病変があってもしっかりと判断できない場合があります。

 

そして当日
受付をして、体温や酸素飽和値等を計り、特に問題なければ検査を行います。
ここで、意外と注意なのが呼吸器系の不具合です。
当然のことながら、喘息の発作が出ているときには検査ができないのですが、喘息持ちの方や、肺機能が低下しているかたは検査ができないことがあります。
胃の内視鏡検査は、のどに管を通すものなので、呼吸するために空気が通る内空断面が著しく減少することがあり、呼吸がしづらくなる場合があります。
また、麻酔をするとはいえ、喉の奥などにも物理的な刺激がかかるため、喘息の発作を誘発することがあります。実は私も喉が少しゼーゼーしていた時があり、危うく検査延期になりそうなことがありました。
先に書いた酸素飽和値(サチュレーション)は検査前に指先から計測するのですが、これも十分な数字が出ていないと検査ができない場合があります。

 

検査ができると判断されれば次に進みます。

 

なお、検査時の服装ですが、特に着替えることはありません。
そのため、検査では空気で胃を膨らませたりするので、タイトなものは避け、緩めに調節できるものがいいと思います。

 

まず、始めに胃をきれいにする薬品(白い液体)を一口飲みます。

 

次に、口に含むタイプの麻酔薬を口中に保持し、喉の奥にあたるように上を向いて数十秒。
間違って、飲みこまないように気を付けてください。
少しでも飲んでしまうと喉にある呼吸と飲食を切り代える弁がしばらく麻痺して結構大変らしいです。

 

そして、診る対象となる食道、胃などの不随意筋を緩めるために筋弛緩の注射をします。
これは肩に打つことがほとんどだと思います。少なくとも私の場合は、肩にしか打たれたことがありません。これ、意外と痛いです。結構直角に刺されます。

10~20分程度横になって、麻酔が効いてから検査を開始します。
ただし、麻酔とはいっても局部麻酔なので、少し喉がしびれているという程度で、意識はしっかりとあります。(検査方法によっては、寝ているうちに終わるものもあるようですが)

左向きに横になり、口が閉まらないよう、漏斗のような器材をくわえさせられ検査が始まります。
私は口からの検査しか受けたことはないですが、これは本当に、医者の器量が試されます。
(それとも機器のせいなのでしょうか?)
全く苦しくないときもあれば、嘔吐が止まらない場合もありました。
嘔吐の時は胃液が垂れ続けます。ほんとにしんどい。
それと、いろいろな人の話を聞くと、一番つらいのは最初に喉を通すときといわれますが、実際は、通してあと、検査中に内視鏡の管を曲げるときです。うまく食道と胃の曲線がフィットすればそんなに苦しくないのですが、そうでないときが大変です。少しの角度でも喉は細いので大きく変形します。

 

それと、意識があるので会話が全部聞こえてくるのもなかなかえぐい。
ポリープ等があれば、「念のため、取って検査に回しますね」等といわれることもありますが、喉も口もがっちりガードされていて、「はい」も「いいえ」も言える状況ではありません。逆にずっと黙られる方が心配かもしれませんが。

検査時間はいつも長いと思いますが、時計を見れば10~15分程度だと思われます。

 

検査後は、筋弛緩剤や麻酔がかかっているので、1、2時間ほど横になります。
そのため、朝一の検査であれば、午後は普通に仕事に復帰できると思います。

 

ちなみに、よく言われる気になる所見の話。

潰瘍瘢痕:文字通り、潰瘍の痕跡です。写真等を見せられてもひだが多かったり血管が見えやすかったりする人にはわかりづらいですが、もともと胃の表面がつるっときれいな方は若干ビビる画像になる場合もあります。直っているので特に問題なしですが、特に原因が無ければ、ストレス等を受けやすい体質であるということは自覚しておきましょう。

ポリープ:突起物ですが表面は滑らかです。大腸と違い、胃の場合はほとんどガン化しない。多発している場合は、念のため検体を取って生検をするが、普通はその場ですべてとったりはしないとのこと。大きい場合はその場で取る場合もある。なお、同じ突起物でも、表面がざらざらしているものは、腫瘍の区分になるので、要注意とのこと。

 

胃の調子は人それぞれで、経験したことのない痛みや長引く嘔吐、はたまた血を吐くなど、ものすごく心配な症状もあります。

ただし、胃はとてもストレスや心配事などの精神状態の影響がよく出る器官でもあり、自分の不調が心配で更に胃の調子を悪化させている場合もあります。

そんなこともあるので、一旦、胃カメラで見てもらって何もなければ安心して、じきに快方に向かう人も多いと思いますので、おすすめです。

 

www.sarasara.net

 

当ブログのコンテンツの無断転用はおやめください。