サラサラ式

趣味の雑記です。(健康管理、キャンプ、米国株)

親知らずの抜歯|水平埋伏型の術後の腫れや痛み等の体験談


この記事の目次

親知らず(知歯)の状態は様々

私は右上、右下、左上、左下4本とも抜いています。

もうない。

 

大きく分類すると、以下の通り。

下に行くほど高難度。

  • 直立型
  • 半埋伏型(少し歯が出ている)
  • 埋伏型(埋まっている)
  • 水平埋伏型(さらに横向き)

 

私の場合、

上顎の二つが直立型(楽勝)。

下顎が半埋伏型(大変)と水平埋伏型(超大変)。

ほぼ、すべて経験しています。

場所と歯の状況によって、難易度がバラバラなのでちょっと書きます。

 

親知らずをそのまま残すのは悪いのか?

親知らずが普通に直立してはえている場合や顎が比較的大きな人など、他の歯を押し出して、歯並びを悪くするようなことがなければ、抜歯する必要はないと思います。

特に上顎などはあごの骨の構造上、邪魔にならないケースが多いです。

ただし、通常の奥歯のさらに奥の歯なので、磨き残しをしやすく、虫歯になりやすくなります。

また、奥なので治療も結構大変です。

そして、親知らずの歯根は通常、短いことから、もともと弱い歯でもあります。

 

親知らずの生える方向が悪いと、7番目の歯との間に隙間ができたりして、虫歯ができやすくなったり、歯を押し込んで歯並びを悪くするようなことになります。

歯茎から顔を出さずとも、親知らずが7番目の歯の根のあたりを押し込むこともあり、そうなると結構大変です。

 

抜かない選択肢もある

上述のように、虫歯にならなければ温存もありとのことです。

でも、予防的措置で抜歯に踏み切る人も多いのではないでしょうか。

ちなみに、他の歯がやられて差し歯にしなければならないときなど、自分の親知らずを差し歯に使うこともできる場合があるそうです。

費用は高いとのことですが。

 

抜歯の体験談

直立型

まっすぐに、かつ歯の頭がすべて出ている直立タイプは通常の乳歯の抜歯と同じく、麻酔をしてプライヤー(いわゆるペンチ)でグリグリゴキッと抜くことになります。

上顎の親知らずはほとんどこれです。

麻酔がかかっているので、たいして痛くはありませんでした。

歯根が短いので、永久歯を抜くほどの大変さはありませんが、乳歯よりはかなり立派な歯なので、抜歯したあとの孔が大きく、歯茎が切れてしまった場合は縫うこともあるようです。

でもこのケースでは、ほとんどそのままだと思います。

下手に縫うと、食べかすが詰まった時に取りにくいし。

 

半埋伏型

半分頭を出しているケースや埋没しているケースでは、歯茎を切開し、歯を取り除きます。

このときにあまり切開の範囲が広いと回復までが大変な時間を要するので、歯を切って分割して取り出します。

よく、ノミで割ったり砕いたりと恐ろしいことを言う人もいますが、これは半分正解。

実際には、エアタービン(いわゆるキーンという例のドリル)で、ある程度歯を削りながら切ってから、途中から割るのが一般的だと思います。

最後までこのドリルで削ると歯茎を傷つけてしまうので。

ちなみに、私は説明を受ける際に「歯を切って」取り出すと言われたのですが、この「切る」という意味が理解できませんでした、このエアタービンで削って切るということですね。

 

水平埋伏型

これは大変でした。

私の場合は5段階で3強の難易度と言われました。

これでも4まではいかないんだと思ったりもしたので、もっとすごい経験をした人がいるんでしょうね。

これはちょっとした手術になります。

口腔外科の範疇となり、町の歯科では、口腔外科を紹介される場合もあります。

顎の骨を切開したあとに、前述の埋伏型と同様に歯を分割して取ります。

歯を分割するときには、歯茎を傷つけないようにある程度まで削ってから割るのです。

この時に結構、メキメキ、メキョメキョ、ゴリゴリと、骨を伝わってダイレクトに音が聞こえてくるので正直怖いです。

麻酔は局部麻酔なので、顎の骨を伝わって、結構な音を感じます。

切開の範囲も広いので、縫う範囲も広く、予後も時間がかかります。

ちなみに、レアなケースでは斜め下向きに生える人もいるそうです。

この場合は、その分深くなるので、かなり大変とのこと。

4を飛び越えて5段階で5の難易度になることが多いらしい。

近くに太い神経が通っていて、これを傷付けないようにするのが、かなり大変とのこと。

この神経を傷付けてしまったら顔面に麻痺が残ったりするそうだ。

 

抜歯後の経過は個人差があるけれど切開するととにかく大変。

簡易なものは1週間後に見せにいくぐらいです。

簡易というのは、ポコンと抜くだけの切開も神経も何にも関係ない直立型。

 

一方、切開した場合は、翌日にも消毒にいきます。

私はそうでした。しかも二日連続。

なので、スケジュール調整が必要な場合もあります。特に社会人は。

そしてもう一つ。

水平埋没型は、かなり腫れます。

病院で痛み止めを処方してくれますが、はっきり言って、気休めです。

カロナールもロキソニンも全然、使い物になりません。

私の場合は、発熱もありました。

そして、見た目にも腫れているのがわかります。

これは、水平埋伏で切開した人はほとんどではないかと思うよ。

補足情報として、抜糸直後よりも2日目、3日目がきつかったです。いろいろな雑菌が入るからなんでしょうね。

術後の個人差はあるのかもしれませんが、一週間ぐらいは覚悟した方がいいかもしれません。

 

なお、抜歯した日は、長風呂と激しい運動は控えるように言われます。

血行が良くなって出血するからです。

でも、自分の状況を踏まえれば、そんな気は到底起きないからストレスはたまりません。とにかく、安静にしたくなります(笑)

そして、それ以上に厳禁なのはお酒です。

血行がいい状態が長く続いてしまうので、血が止まらなくなります。

これは、本当に気を付けた方がいい。

 

次に、こちらもそんな人はいないとは思いますが、抜歯した部分を磨かないように!

口内を強くゆすぐのも厳禁です。

抜歯した後の空洞部にうまくかさぶた(血餅という)を作るのが重要との説明を受けますが、これの形成が相当大事です。

これがないとドライソケットという恐ろしい事態を引き起こすことになるとのこと。

何?ドライソケットって。

腫れや痛みがおさまった後の経過は?

この段階では、痛みがぶり返すこともありませんが、しばらくは穴が空いた状態です。

ここに米粒などがつまったりするので、ストレスがたまります。

でも、これは慣れるしかありません。

そして、次第に肉が隆起して平坦になります。

個人差や状態の差がありますが、2ヶ月程度で元に戻ります。

でも、水平埋伏型の部分は半年ぐらい窪んでいました。

長いです。

 

抜歯の決断は早めがいい

いろいろ書いてしまいましたが、親知らずの抜歯を検討中の方、一つ有益なアドバイスをするならば、抜くなら早めがいいです。

若いから回復が早いとか、雑菌に対する抵抗力があるというのもありますが、一番大きいのは、歳をとると体の組織の新陳代謝が極度に落ちるので、抜歯した孔が塞がりにくくなるというのがあります。

そのため、親知らずによる痛みや歯並びの不具合等が想定されるようならば、恐れず、抜いてしまうのは得策です。

それと、治療費については上記を読んでお察しのとおり、さまざまなケースがあり、私の経験上、かなりばらつきがありました。

費用を聞くことは決して恥ずかしいことではないので、気になるのであれば聞いておきましょう。

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