救心はガマガエルから抽出する蟾酥(センソ)を主成分とした、強心薬として有名ですが、ちょっと高いですよね。
同じくセンソを主成分とするホリ六神丸と比べてみました。
ちなみにどちらも同じ救心製薬の製品です。
この記事の目次
虔脩ホリ六神丸とは?
六神丸は古来から伝わる民間薬として使われてきたもので、いろいろな製品があります。
その中で、この虔脩ホリ六神丸は救心製薬の製品なのです。
ケンシュウホリロクシンガンと読みます。
そして、救心(救心丹)の前身でもあります。
救心の元となったとあれば、とても気になりますので、使ってみました。
なぜならば、救心よりかなり安いのです。
救心はその主成分である蟾酥(センソ)を目当てに買われる方が多いと思いますが、その配合量で比較するとかなり安い。
救心の廉価版となりうるのでしょうか。
一度、試してみる価値がありますよね。
今回購入したのは110粒入りです。
さすが、安心のブリスターパック。
救心製薬は信用できます。
しかしながら、救心は箱にも封印のシールが貼られていましたが、こちらはそれはありません。救心の方が若干高級仕様なのでしょうか。
救心とホリ六神丸の成分比較
ここで、成分の比較をします。
左側がホリ六神丸。()内の数字は救心です。
1日量 9粒(6粒)
○蟾酥(センソ) 5mg(5mg)
ヒキガエルの表皮腺の分泌物を精製した漢方。心筋に働いて拍動を強くします。
○牛黄 2mg(4mg)
牛の胆のう中にごくまれに発見される褐色の小球塊で、抹消循環を改善し血を送りやすくする。
○麝香(ジャコウ) 1mg(ー)
麝香鹿の腺分泌物で、呼吸機能を高め、強心効果がある。
○人参 5.5mg(25mg)
薬用人参の根を乾燥したもので、強壮作用により気力を高める。
○沈香 2mg(3mg)
香り高い沈丁花。ジンチョウゲ科の樹脂。沈香があり、気を鎮める作用がある。
○動物胆 3mg(8mg)
豚の胆汁。消化器の働きをよくし、他の成分の吸収を助けます。
○鹿茸末(ロクジョウマツ) ー (5mg)
強壮作用により気力を高める。
○羚羊角末(レイヨウカク) ー(6mg)
鎮静作用によりストレスなどからくる神経の緊張を和らげる。
○真珠 ー(7.5mg)
真珠が飲めるとは驚きですが、ちゃんとした漢方。
鎮静作用によりストレスなどからくる神経の緊張を和らげるとのこと。
○龍脳 ー(2.7mg)
龍脳樹というマレーシア原産のフタバガキ科の常緑の大高木からしみ出した樹脂。
気力や意識の減退を回復させる香木。
これらの中で、蟾酥(センソ)の量は同じですが、滋養強壮剤でお馴染みの人参の量はかなり異なります。
また、鎮静効果があるといわれる成分は沈香のみで、ストレスに効くといわれるその他の強力な成分である羚羊角末、真珠、龍脳は救心だけの配合。
この差が値段の違いなのでしょうか。
とはいえ、やはり真珠や龍脳は本当に効くのかは疑問なところではあったりする。
完全に循環器に特化した配合がこの六神丸。
動悸や気付けだけならこれだけでもいいとも思うが、というより、センソだけで十分なような気はするが、効果のほどに興味津々です。
中身の比較
まずは救心と大きさの比較です。
この通り救心の30粒入りとほぼ同じサイズ。
というより、容器は全く同じ。
ここに110粒入っているのです。
そうなると、丸薬の大きさが気になりますよね。
やはり、救心よりこんなに小さい。
救心が地球の大きさとすると、六神丸は水星ぐらいでしょうか。
いや、月の大きさぐらいかもしれません。
この丸薬の小ささは取り扱いの点で、とても気になるところです。
ここで、下の写真。
救心の容器の工夫に気づかされました。
この容器の頭のプラスチックで絞った部分。
六神丸にはこれがなく、粒が小さいので、取り出そうとするとバサッと出てきます。
さらに、小さいので手のひらの湿気でもくっつきやすい。
初めて救心を手にした時は、丸薬を取り出しにくいなと思ったのですが、1つづつ出てくれる方がありがたいと実感しました。
ちなみに、この絞る部分は取り外せるので、救心の30粒入りを買ったことがあれば、六神丸110粒の小瓶にもジャストフィットしますので、少し取り扱いが楽になります。
服用感の比較
肝心な使用感についてです。
3粒取るのは、慣れるまで結構手こずるかも。
そして、口に入れたらすぐに飲みましょう。
すぐピリピリしてきます。
飲み物を用意してから薬を取り出した方が無難です。
効果ですが、就寝前に摂取する場合は、動悸、息切れ、気付けについては救心とほとんど効き目は変わりません。
救心が効く人には、とてもおすすめです。
なお、小瓶から4粒出てきてしまい、1粒戻すのが大変なので、そのまま4粒飲んでしまった時もありましたが、特に問題はなかったです。
でも、適量を取り出しにくいので、やっぱり自宅用ですね。
最後に気になったのは110粒という内容量。
1日量の9で割れない。
1回量の3でも割りきれない。
この2粒は崎陽軒のシウマイ弁当のシウマイのようにサービスなのだろうか。
それとも粒が小さくなくした場合のスペアでしょうか。
センソは劇薬にもなりうるから飲み過ぎてはいけないとのことであるけれど、逆に2粒でも効くということなのでしょうか。
どうでもいい疑問が少し湧いているのは私だけではないはずです。
救心の記事は以下に書いてます。
救心錠剤は扱いやすくておすすめです。