クールビズへの衣替え
毎年、ゴールデンウィークの時期にやらなければならないことに、スーパークールビズ対応への切り替えがある。いわゆる衣替えです。
昔は6月にやっていたけれど、今は5月ですよね、サラリーマンの場合は。
ちなみに6月に入ると梅雨時に入るから、クローゼットにしまい込むのもまあまあカラッとしている今の時期がいいので、5月の切り替えは歓迎ではある。
ドライクリーニングって、何を洗っているのだろう
さて、ここにクリーニングから戻ってきたスーツがある。
いつもながら、なんとなくだけど、臭いが残っているような気がするんだよね。
何がどの程度きれいになっているのかが、常々疑問なところではある。
実際にドライクリーニングの仕方を調べてみても、有機溶剤で油分を溶かし出しているとのことで、言い換えれば、水溶性の汚れはさっぱり取れていないのではないかということは結構、知られているところである。そういわれてみれば、ポケットに入れっぱなしのレシート等の紙類もくしゃくしゃになっていないとか、思い当たる節はあるはず。
本当のところ、どれくらい汚れているのだろうと気になり、水洗いをしたい衝動にかられてしまった。このスーツも2シーズン着ているから、ダメになってもまあ、あきらめはつけようと思えばつく。(私の場合、3シーズンくらいは着ています)
クールビズになってからは11月からの半年間を3、4着でローテーションしているので、一着あたり、1年間で1か月半分の水溶性の汚れがついているということになる。
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でも、切らしてしまっていたので、たまたま家にあった、ボールドの香りのおしゃれ着洗剤という、名前に何のひねりもない洗剤を使うことにした。
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成分はどれも変わらないから問題ないだろう。
スーツの水洗いはつけ置き、押し洗いで
洗い方について、少し考えた。
今ある全自動洗濯機にはドライクリーニングモードがついている。
しかしながら、ズボンは洗濯ネットに入れるとはいえ、スーツをガラガラと洗濯機を回すのは結構怖いところがある。
また、背広の上着が入るような大きなネットもない。
それに、洗濯機だと、どれくらい汚れていたのか見えないし。。
そこで・・
バスタブでつけ置き、押し洗いをすることにした。
バスタブに10㎝くらい水を張り、適当量の上述の洗剤を溶かす。
そして、躊躇せずにスーツの上下を浸した。
バスタブ洗いのいいところは、伸ばした状態で浸けられるところだろう。
しわになるリスクも少ない。
十分に浸したところで、5分くらい放置。
そのあとには押し洗いをした。
かき混ぜないように、上から、衣類を押す。
汚れを含んだ水を押し出すようにとにかく押す。
ひとしきり押したら、裏返してまた押す。
服を押し洗いしていると、結構面白いと思って作業をしている自分がいるのがわかる。
一押し、一押しに汚れが浸みだしてくるのが見えるからだ。
もっと押していたいけれど、スーツが痛んでは元も子もないので、そんな一連の作業を終える。
水がいい感じで汚れている。
この水については、真っ黒という表現をされる方もいるだろうが、実際は真っ黒ではない。濁りがある薄いほうじ茶のような様態を呈している。
決して、きれいなものではないので写真は載せませんが、水洗いの充実感を十分に感じられるものでした。
1か月半×2シーズン分の汚れがこれか。
とともに、スーツはやっぱり汚い。と再認識させられました。
そのあとは、すすぎ工程。
その汚い洗浄水を流してからまた水を張り、スーツを押してすすぐというのを2回ぐらい行いました。
次に脱水工程。
畳んで押して水を抜きはしましたが、脱水機は使いません。
最後に干しますが、水を含んでいて重いので、ハンガーはしっかり目のものの方が、型崩れしにくくいいと思います。
最初のうちは水はぽたぽた出てきます。あと、急激に表面だけ温度が上がって水分の蒸発にムラができるのもよくないようなので、日陰に干しておきましょう。
今回は縮み等の不具合等もなく、うまくいきましたが、基本的にはイレギュラーな洗い方ですので、大事なスーツの場合はやめた方が無難かもしれません。その一方で、スーツを仕事着や作業着のように使っている人には意外といいかもしれません。
ただ、頻度はそんなに多くする必要はなく、ワンシーズンあたり、1回で十分だと思われます。この辺りは、総じて自己責任ですね。
補足しておくと、今回の実験台となったスーツは、表地が毛とポリエステル。裏地がキュプラの一般的なスーツです。このキュプラが縮みやすく、ドライクリーニング対応になるようなのですが、「裏地だし、まあいいかな」と腹をくくりました。でも、特に縮まなかったのは、洗濯機を使わず、バスタブ等の広めのところで伸ばした状態で押し洗いをしたからだと想定しています。
スーツを洗った後の水の汚れを見たときに、この充足感は誰かに伝えなければならないとブログに書かずにはいられなかった、今年のゴールデンウィークでした。