日本語は鉛筆で書いてこそ味が出ると最近思う。
振り返れば、中学生の頃にはシャープペンに切り替え、高校もしかり。更には受験が終わればとんと書くことからも離れていく。
そういえば、漢字は書いて覚えたではないか。それをしなくなったからだろうか。最近、漢字が出てこないことがしばしばある。
社会人にもなれば、パソコンで文書を作るようになり、それも久しい。それゆえに書く機会がすごく減っているからこういうことが起きるのは、誰しも実感していること。
最近ではノートパソコンも薄くて軽くなったし、さもなくばポメラでカチャカチャとメモを取りながら打ち合わせなんてしたりするから、なおさら手で書く機会がない。
そのうち、パソコンがないと漢字交じりの文章が作れなくなってしまうのでは、などと極端な危機感を覚えたわけでもないのだけれど、仕事でもなるべく手で書く機会を取り入れることにしている。
実は考え事をするときには鉛筆は素晴らしいツールだ。
鉛筆は、乾燥しないからキャップの心配をしなくともよいし、適当なことを書いても消しゴムで消せる。線の太さの強弱でいろいろ表現できる。などいいところが結構ある。それゆえに、落書きを始めてしまうこともあるが、まずはサラサラ書いていると指が喜んでいるのがわかる。とにかく何かを書きたくて仕方がなくなったりもしてしまう。
私の場合、特にやわらかめの芯がお気に入りであり、調子に乗って、Faber-castellの7Bとか使って、手が真っ黒になることもあったが、仕事用には2B位にとどめておくのがよいようであるというのが、現在出ている結論だ。
ただし、鉛筆削りでガリガリすると削りかすも出てくるから、そのあたりは少しばかり使い勝手に問題がある場合があるのも事実。携帯型の鉛筆削りではちょっと心もとないからだ。
そんななか、意外と使える鉛筆がある。
北星鉛筆が出している、その名も「大人の鉛筆」だ。