まずはじめに、マイルの使い方として、
特典航空券が使えれば一番お得。
このことにまったく異議はございません。
ところが、このようなメリットを最も享受できるのは、
・閑散期の一人旅
このようなケースだけなのかなとも思っています。
もちろん、後にも述べますが、閑散期の家族旅行にも使えるとは思います、ところが、通常、閑散期は家族全員スケジュールが合わず、とてもそんなことはできないケースが多いと思います。
特典航空券でとれる席の状況
特典航空券は設定された席の数に上限があります。
そのため繁忙期には、
・家族連れなどの場合はまとまった席が取りづらいだけでなく、
・そもそも、2か月前でも予約が集中して取れない
さらに、もし予約が取れたとしても
・便の変更はほとんどできない
(詳しく言うと、特典航空券は変更できるが、夏休みなどの繁忙期においてはマイルで席を確保できたとしても、近くの日程の便は埋まっていてまず変更できない)
ということになります。
こう考えれば、繁忙期には結構縛りがきつく、実質、特割、早割を取っているようなものとも考えられます。
SKYコインは損なのか?
その一方で、替えたら最後、損になると思われがちなSKYコイン。
有効期限も高々一年しかないこともあり、期限切れマイルの延命措置と思われています。
ところが、実は活用次第では十分に割得感を得られるものでもあります。
SKYコインは旅行代金の支払い手段として、お金と同様の扱いになります。したがいまして、特典航空券のように、予約可能な座席をしばることはない。(もちろん、特割、早割等も縛りはありますが、特典航空券よりは座席数は多くあります)
また、SKYコインはマイルと等価交換ではなく、ステータスや交換マイル数によって、1.2~1.7倍で交換できる。
例えば、スーパーフライヤー会員が100000マイル替えようとするならば、
100,000マイルを160,000SKYコイン
で交換できる。
これに加えて、旅行であれば宿を手配する必要もあると思いますが、旅作等のいわゆるパックツアーにしてしまえば、かなり安くなります。
旅作等のパックツアーの内訳を知っていますか?
ANAのサイトで宿泊先だけの予約となる「@ホテル」の代金と旅作の代金を検索して比較してもらうとわかるのですが、旅館・ホテル代が安くなっているのではなく、飛行機代が特割並みに安くなっていることに気付くと思います。
これは逆に言えば、繁忙期等に多く発生する、特割、早割の設定の無い区間であっても宿泊代金と合算すればかなり安い設定になっています。
さらに、旅作等のパックツアーで取ったメリットがあります。
(むしろこれが一番大きいかもしれない)
特典航空券で予約を行った場合、台風等の荒天で運行不可で欠航になった場合はマイルのみの払い戻しになります。
当然のことを書いているようですが、これは旅行です。
別途、楽天トラベルなどで自分で手配している宿の場合、
「飛行機が飛ばないのでたどり着けませんでした」
ということはキャンセル理由には到底ならず、キャンセル料が発生する場合がある。
なぜだかわかりますか?
宿側には何の瑕疵もないからです。
キャンセル料の明示までしてあるのに、飛行機の理由でこれなかったから行けませんという理由は成り立たないのです。
通常は何らかの落としどころや譲歩策を宿側も用意していると思われるので、そこまではいかないでしょうが、話がこじれて請求に応じないことを訴えられたら、ほぼ負けます。
ちなみに、現在は天気予報の予測精度も進歩しているので、台風などでは、2~3日前には大体わかります。そのころはまだキャンセル料も低いでしょうから、天候等、運行が怪しいことが予見できた段階で、事前に宿に相談しておくことも有効です。
欠航があると結構大変な訳ですが、ここで、スカイコインに替えて旅作などを利用した場合にはどうなるでしょう?
飛行機が欠航などになったら、宿の分もパッケージツアーということで通常は自動キャンセルになります。
これは大きいです。
特に、夏休みは台風の襲来も多いことから、そんな状況になることもありえますが、そのあたりで気をもむ必要がないのは大きなメリットです。
旅行のトータルでの純コストとリスクを天秤にかけてみると、SKYコインも有力な選択肢の一つになりえます。
欠航リスクも考えたら、意外といいかもしれません。
ここで注意点として、マイルからSKYコインの交換は不可逆、いわゆる一方通行です。
さらにSKYコインの期限は、交換日から一年。
これを超えても延命、救済措置は無しで、使えなければ流すだけ(捨てるだけ)になります。
したがいまして、交換は直前にした方がいいです。
大丈夫、予約してから決済直前に替えられるので、ゆっくりと旅行プランを練りましょう。