横浜でおいしいものを教えてと言われれば、この2店をおすすめに挙げます。
どちらもゆっくりと食べる店ではないので、ランチ向け?いえいえ、フルタイムおすすめです。
吉村家
「吉村家」は超メジャーなラーメン屋。家系と呼ばれるらーめんの総本山。おそらくラーメン好きなら知らない人はいないだろう。
一番好きなラーメンは?と聞かれれば、即答です。
ただし、吉村家は有名店であるがゆえに、低評価レビューもそこそこあるのは事実。
しょっぱいのが苦手な人は低評価なのかもしれませんが、ハマればこんなにブレない正統派ラーメンは他にない。
パンチの利いたトンコツ醤油とチー油のハーモニー。
脂身の少ない炭火焼きのような燻香のある硬めのチャーシュー
無造作にバサッと乗せられたほうれん草と海苔
基本はそれだけ。
トッピングは色々ある。
おすすめは野菜畑。
もっとおすすめに千切りキャベツがあったのだが、最近は見かけなくなった。
殻をむく過程で壊れて味玉になれなかったいわゆる半熟ゆで卵が数円で提供されることもある。昼にはなくなるけど。
注文の際には「お好み」を聞かれます。
「カタメ」ないし「カタメオオメ」がおすすめです。
「カタメ」は麺固めです。「軟らか目」もあります。カタメを頼む人が半数以上で、少しだけ早く出てきます。
「オオメ」は油多めです。「少なめ」、「抜き」もあります。もちろん、この鶏油がかかったスープが本当にうまいので、抜きはおすすめしません。
その他「濃いめ」「薄め」も頼めます。これはしょうゆだれのタレの濃さ。元々が濃いめなので薄めもありかもしれませんが、あまり聞きません。
ちなみに、食べてみて、好みと違ったら味の調整もしてくれます。
だから安心してお好みを言いましょう。
混んでる時間帯は店のカウンターの半分ずつの入れ替え制で10数人一気にお好みを聞かれるのだけれど、これを覚える店員の兄ちゃんがまた見事。なにか吉村家式の記憶法でもあるのかと思ってしまう。
そして、食べるときはテーブルの上に数々の薬味があるから、それをもって、自分でカスタマイズしていくのも楽しい。
おすすめは、ラーメン酢と生姜、行者にんにく。
こしょうや豆板醤等の辛味系はスープとケンカしてしまって、ちょうどいいバランスが難しいので、少しずつをオススメします。
ちなみに、チャーシューメンは前述のように、よくあるトロットロのバラ肉チャーシューとは全く対角に位置するチャーシューです。そっち系が好きな方は注意してください。もちろん、肉感がしっかりしていて、かなりうまいです。
初めての人は行列を見て諦めることもあるようですが、前述のようにごっそり入れ替え制なので、回転は早く、道路にあふれていない程度であれば、15分もしないうちに入れます。
なお、行列に並ぶときは、最初に食券をお忘れなく。
また、水はセルフで、席についてお好みを聞かれたあとに。
横浜で本当の家系ラーメンを是非食べてほしいと思います。
星のうどん
もう一つの店はどちらかというとマイナーだけれど、
「星のうどん」といううどん屋です。
いや、立ち食いうどん屋なのでかなりマイナーかもしれませんが、これがまたうまい。
昔は相模鉄道(いわゆる相鉄線)というこれまたローカルな私鉄の1階の改札の先の一番奥にひっそりとあったのですが、数年前から改札に入らずとも外から食べられるようになりました。横浜駅西口の南側、旧ヨドバシカメラ(今もあるけど)の方からぐるっと回り込んで裏側のあたり。
うどんはさぬきうどん的。出汁は、利尻昆布と煮干しをベースに、鰹節、鯖節、宗田節、ムロアジ節等も加えているということ。つゆは薄口で立ち食いうどんなのに本格的です。何て言い方するとちょっと失礼かな。でも本格派です。
トッピングは細かいげそが入ったかき揚げであるげそ天、ささがきのゴボウ天、ワカメなんかがおすすめです。たぬきうどんも満足感があります。もちろん揚げ物は店内で作っているのが見られます。
薬味は七味とおろししょうが。それと、すぐに無くなるけれど、だしをとったあとの昆布と鰹節で作られた佃煮。
ここのうどんをまずいと言う人はいないんじゃないかなと思います。
相鉄ご当地グルメを飛び越え、横浜ご当地グルメに推したいくらいです。
独断的ではありますが、横浜駅から歩いて立ち寄れるおいしいものを書かせていただきました。
詳細は食べログでも見てください。