セブンイレブンでご当地の味!家系ラーメンというのが出ていた。
やっぱり家系なんて言われると、こんなのイメージしますよね。
吉村家(横浜)※玉子二つはトッピングです。
大好物です!
セブンに出ていたのはわざわざ新発売というシールが貼ってあるけれど、昨年もあったような。それからしばらく見なかったので、失敗作で撤収でもして、その後リニューアルでもしたのでしょうか。
袋麺でも冷凍麺でもない、弁当コーナーに並ぶレンジでチンする冷蔵生麺バージョン。
豚肉と筍のあんかけ炒飯と悩んだのち、こちらをお昼に食べてみたよ。
もちろん、これ系の企画モノの商品に期待はしていなかったけれど。
期待を裏切らない裏切られ方でした(笑)
具はノリ3枚、小松菜的なホウレンソウ、ハム的な小さなチャーシュー3つ。
これらは家系には必ず入っている具ではありますし、それを遵守する姿勢は感じられ、その姿勢に免じて、具のクオリティは見逃しましょう。
麺は太目でもちもちで、人によってはぶよぶよと表現するかもしれないけれど、冷蔵タイプだからまあ、これも大目に見るとします。レンチン麺である以上、そこは覚悟しなければなりません。
問題はスープ。
スープは家系っぽいとんこつ醤油。濃い色のたれの部分は下に沈んでいるので、下からかき混ぜてください。色がついてきます。
透明な油もしっかりと層のように表面を覆っている。これも家系っぽいんだけど、このあたりから、どうしても見逃せなかった。
まずこの油は家系ラーメン的には鶏油(チーユ)って言って、ちゃんとした役割分担がある。生姜などで香りをとった香味油で、どうやって食べても必ず口に入るのがこの油。食をそそらせる匂いとともに全体をまとめ上げる重要なポジションを担っているのにもかかわらず、これはサラダ油を多めに入れて取り繕っているような感じ。油に風味はほとんどなく、ピカピカ、テカテカさせているだけでした。潤滑油じゃないんだから。
そしてスープは何となくとんこつ醤油っぽい臭いはするけれど、コクはまるでなく、しかもなんだか甘い。おそらく冷蔵麺特有のスープをゼリー状に固める何かの成分(ゼラチン?寒天?)の味なのでしょうが、この甘さをどうにかしないと家系のスープにはなりません。
さらに、見逃せなかったのが、底に沈む黒こしょう。
甘さをこれで中和でもしようとしたのでしょうか?実際には入っていない調味料なので、とても、その場しのぎ感があります。
これで税込498円の価格設定は、油のせいでもたれるので、空腹感は満たされますが、ちょっと、これはひどい部類。
少なくとも、これをご当地って言っちゃダメでしょう。
せめて横浜ラーメン風とか、家系風とか、
それぐらいでとどめてみては?って思いました。
くどいようだけれど家系ラーメンというのはこういうのですよね!
壱八家(東戸塚、横浜)※アブラ多め
壱八家 東戸塚店 (イッパチヤ) - 東戸塚/ラーメン [食べログ]
コンビニでも、この油の使い方、しっかり研究してほしいものです。
無理なら出さずに、潔く企画を流しましょう。
さて今回、決してディスったわけではありません。一消費者の意見として、セブンの商品開発者はイラッとせずに家系ラーメンを複数回食べて、味の研究をしていただきたいと切に思うところです。一回メモを取りながら食べただけでわかるはずはありませんし、この程度であれば、アブラとか具材とか麺の太さとか、食べずにネットで得られた情報だけでもこれぐらいの物はできてしまうと思います。
そのクオリティで全国チェーンがご当地をうたっては弊害が生じるかなと思います。知らいない人が食べたらそのご当地で実際の物を食べなくなるのではないかと。ここはラーメンに限らず、ほかのメニューでも同じです。
さてと、ラーメン食べに行こうっと。