日当はありがたい
海外出張ともなると、日当は重要な活動資金となる。
時に、不自由なことを解決できるのがお金なのだから、特に海外などでは細かい出費も結構あるものである。
例えば、小腹がすいた時など、日本ではそこらの立ち食いそばでもいいし、コンビニで適当に何かを買って済ませることができるけれど、海外だと、そもそもどこに何があるかもよくわからないケースが多かったり、少しの移動でもバスやタクシー(タクシーは領収書をもらえば通ることもあるが)を使うことになったりと、そこで暮らす人たちよりも余分にお金を使うことになろう。
さらに日本にはないチップという制度にも気をつけなければならない。
チップは海外ではほぼマストのしきたりなのにもかかわらず、経費で精算できないことがほとんどであるから、これこそ、ちりも積もればと言う代物だ。
いくらぐらいが標準なのか?
そこを若干でも補てんしてくれるのが日当であるが、おそらくドル建てで支給されることが多いのではないだろうかと思われる。
まわりに聞いてみても、だいたい$35~$50程度が相場のようだ。でも、10ドル程度と国内並みというのも聞いたこともある。その会社の業務としての海外のレア度によっても違うのだろう。
もちろん、役職や行く地域によって補正されることもあるし、渡航期間が長期間にわたり駐在というかたちになると、若干、低位なテーブルが用意されているようである。
これは各社の規定によるものなので、確認すればよいのであるが、概ねこの程度と考えておけばいいと思う。
日当の性格上、交通費や宿泊費以外に出張に伴う精神・肉体的疲労に対する慰労、諸雑費(食費等)の補填などに該当するものであるので、通常の生活費の補てんとして使う分には特に制限はないと思われ、ここから、チップやら食事やらをやりくりできれば身銭を切らずに済むことになる。
日本円にすると、1ドル120円のレートであれば、4000円~6000円程度などで、国内の日当(平均すると1500~2000円程度とされている)と比較するとおそらく倍以上にはなり、感覚的には結構もらえているような気はするが、実際は日当成金になることはない。
むしろ相当ショートすることが多いので、注意した方がいいですよ。
本当に想定しない出費が多いですから。