サラサラ式

趣味の雑記です。(食レポ、キャンプ、副鼻腔炎)

副鼻腔炎の手術をした話(11) 術後の経過(2〜3日目 ガーゼ抜きと鼻洗浄)


予定通り、術後2日目の午前中に鼻に詰まっているガーゼを抜くことになった。

たったの二日ではありますが、心底、待ち望んでいました。

このガーゼの圧迫感が本当にしんどく、早く取りたかった。

恐怖のガーゼ抜き、とは言われていますが、それ以上に早くこの詰め物を抜いてもらいたかった。

なので、特に怖いという感情が湧くことはなかった。

 

ガーゼを抜くときには、当然、麻酔などしない。

鼻にガーゼがギュッと詰まっていて麻酔が届かないのだから。

「血を撒き散らしちゃうかもしれないから、これを被ってね」とビニールのポンチョをかぶせられ、膿盆を持たされる。

え、ひょっとして荒療治来ちゃう?

 

「じゃあ、一気に抜くからね、息を吸って~。吐いて〜。」

しかし、「抜く」って言うとコルクみたいなイメージがあるよな、なんて表現に違和感を感じたところで、まさにズルっと抜かれる。

痛っ、え、何?

涙がこぼれる。

てっきり、長いガーゼがヒョロヒョロと抜かれて患部と癒着したガーゼをベリベリと剥ぐ痛みがやばいのだと思っていたが、コルクのようにスポンと抜けた。一瞬の激痛だった。

膿盆の上にあったのは、人差し指大のスポンジのようなものの塊だった。

ガーゼというより、水分を含むと膨らむスポンジのようなもので仕上げのパッキングがされていたようだ。

しかし、こんな長いものが鼻に入っていただと?

休むまもなく、もう片方の鼻からもそのスポンジが抜かれる。

これで痛みを伴う圧迫感からは解放された。

しかし、鼻は大して通っていない。

「だいぶ楽になりましたが、鼻は通らないですね」

と尋ねると、

「まだ、患部が腫れているし、溶けるガーゼもたくさん詰まっているので、鼻洗浄で地道に取っていきましょう。」

とのことだった。

しかし、声は出しやすくなったし、水を飲んでも食事をしても耳が痛くない。

これは大きな進歩だ。

 

鼻洗浄はその翌日、術後3日目から始まる。

溶けるガーゼが取れれば鼻が開通するということであれば、すぐにでも鼻洗浄を開始したいところであったが、ガーゼ抜き直後に行うと、患部に滲みそうだし、大量出血をする可能性もあるからだと思われる。

 

鼻洗浄はこれまでも何度も使っていたサイナスリンスではなく、エネマシリンジというものを2000円位で購入し、それで行う。

ノズルのついていない方を食塩水が満たされた容器に入れ、真ん中の膨らんだ部分をにぎにぎするともう片方の白いノズルから食塩水が噴射される。

水圧がぜんぜん違う。まるで水圧洗浄機のようだ。

これならガーゼを少しでも早く落とせそうだが、調子に乗ると粘膜も傷つけそうだから、そこは注意である。

ちなみにエネマシリンジのエネマとは「浣腸」の意味。そういう用途もあるんですね。

 

ガーゼを抜いた翌日の3日目も圧迫感の解消以外には特に変わりなく。不調といえば不調。

おでこが重いというか鈍い痛みがある。嗅覚が戻らない。鼻から呼吸がしにくい。という症状はそのまま。

熱は37℃台後半が続いていたが、術後3日目の夕方ごろからは36度台後半の微熱に。

そこまでしんどくなかったので解熱の点滴は入れてもらわなかったが、夜に再び体温が上がることもなかった。

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