サラサラ式

趣味の雑記です。(健康管理、キャンプ、副鼻腔炎)

【秋の夜長のおすすめは館シリーズ】綾辻行人のミステリーにはまったことがあります。


スーパーでは、ぼちぼち秋刀魚を見かける時期になってきました。

もうすぐ秋ですね。

食欲の秋もいいですが、食べてばかりもいられません。

秋の夜長の過ごし方を今のうちから考えておくのもいいかもしれませんよ。

 

今回、ここでおすすめする綾辻行人の小説は本格派のミステリー。結構ゾクッとホラーにも近い作品もあるから今の残暑の時期にも最適ではありますが、何でもいいってわけでもない。

と言うのも、綾辻行人氏も最近は変わっちゃったんだよなって気がしています。最近とは言っても10年位前からでしょうか。

昔の作品は本当に重厚感があって、そのワールドに包まれるような絶対的な表現力があった。

だから、飽きることなく読みふけることができたのだ。

残念ながら最近の作家はそういう作品がほとんどないとも思っている。結局、どれも通勤用の小説なんだよね。隙間時間に読むだけでいいレベルの小説。でも、求めているのは、気付いたら外が明るくなり始めていたっていうむさぼりミステリーなんだ。秋だからね。

 

そんなミステリーに、私は綾辻作品以外であたったことがない。

なんでかと問われるのであれば、私は決まって言う。

最近のは「表現にカッコつけすぎ」

ほんと、なんだかしらけるときもある。

ミステリーの中のジャンルでそういうのもあるのかもしれないが、個人的に思うのは、ミステリーにかっこよさはいらない。とにかくビビらせたもん勝ち。

 

さて、それではと、かっこつけてない本格派(主観が入りまくりであるが)として横溝正史と比べたとしよう。こちらはなんだか古すぎてイメージしきれないところがあったりする。

その一方で、綾辻作品も古い洋館等をフィールドにするのだけれど、文体や言葉は今風なので入り込みやすかった。

もちろん、舞台は古い洋館であったり、由緒ある豪邸であったり、そしてキャンプ場だったりするし、一風変わった家庭の人間模様だけでなく、ジェイソンに襲われる展開が似合うような外で求め合うカップルも出てきたりする典型的かつベタなスプラッタホラーな部分もある。その生々しい表現力に、頭の中のスクリーンが具体的に想像し始めるわけだ。

勿論、いかにしてその世界にのめり込ませてくれるかが重要だから、少しばかりの現代感はストーリーに必要な要素でもあったりするのである。

 

私が最初に読んだのは「十角館の殺人」だった。

これでハマった。

もっと読みたいとお小遣いを気にしながら買ったのを覚えているから、高校生の頃だったかな?

ちなみに、この人の館シリーズの作品は、必ず、その館の見取り図が入っているから、時々その図に戻ったりする。

だから結構リアルにこの廊下を通って、この部屋??

とか、リビューしながらも読める。

そういう風に、イメージよりも図面があった方がわかりやすい理系男子にもじっくり読める仕組みができている。

キンドルっぽいことをすでに試していたのかもしれない。それはどうでもいいか。

いずれにしても、当時はリアルさの表現の新しい形でもあり、ハマることの手助けになったといっても過言ではないだろう。

ちなみに、以下のAmazonカードは発売日がかなり最近になっているけれど、1987年の作品です。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

 

ちなみに館シリーズは講談社。相当重厚なラインナップがそろっていて読みごたえはある。

特に初期(←しつこいけれど、これ重要)の作品。

個人的なお勧めの順番は以下の通りですが、この秋の夜長にコンプリートできるかな。

先ほどの十角館が一番いいなと思ったけれど、その次以降のおすすめを示します。

はてなのAmazon商品紹介カードにすると広告ばかりになるので、文字広告使用のリンクにしておきますね。(タップ・クリックするとamazonに飛びます)

時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)

水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫)

かな・・

比較的に最近の暗黒館、奇面館、びっくり館は読んでないのでランクには外しておく。

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)

奇面館の殺人あん (講談社ノベルス)

びっくり館の殺人 (講談社文庫)

館シリーズなので、この秋久しぶりに読んでみようかな。

ちなみに、講談社からは鳴風荘も面白い。館シリーズじゃないけれど、綾辻式本格推理小説ってやつですね。

鳴風荘事件 殺人方程式II (講談社文庫)

鳴風荘事件 殺人方程式II (講談社文庫)

 

 

もう一つの真の本格派ミステリー「霧越邸」も図面が入っています。

こちらは新潮社ですが。綾辻ブランドを確立した作品でもあります。

こっちから読むこともお勧めです。読み応えあります。

絶対面白い!

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)

霧越邸殺人事件 (新潮文庫)

 

それとね、綾辻作品には「殺人鬼」とか、きわめて物騒な名前の作品ですが、活字で表すスプラッタの限界だと思っているような作品もあります。ⅠとⅡがあります。本自体は薄いけれど、十分怖いよ。

夜のベランダでランタン灯して読んだらいい冷房代わりになるかも。

でもキャンプ場では絶対読めない。

殺人鬼 (新潮文庫)

殺人鬼 (新潮文庫)

 

こんな表紙ではなかったけれど、Ⅱも!(装丁がずいぶんリニューアルされちゃっているけど。。)

これも1993年の作品ですよ。ちなみにⅠは1990年。

殺人鬼 ――逆襲篇<殺人鬼> (角川文庫)

殺人鬼 ――逆襲篇<殺人鬼> (角川文庫)

 

 

囁きシリーズもゾワゾワ感はあるけれど、普通にあるミステリーのジャンル。

どちらかといえば、館シリーズからの方がおすすめ。

 

冒頭から触れているけれど、最近の作品はといっても随分前からになるけれど、作風が急に変わったような気がしている。

サイコパスや特殊能力的なものを題材にしているからかな。

だからなんだか自分の想像の範疇を超えちゃって、面白みを感じなくなってしまいました。

プレステのゲームソフトを監修で出したことがあって、そのあたりからなんじゃないかとも思われるが。

だって、私の好きな綾辻ワールドの古い洋館にはゲーム機は似合わなかったから。

だから初期~中期。これは本当に面白いのでおすすめです。

このほかにも、殺人方程式Ⅰ、(Ⅱは前に出た鳴風荘ね)眼球奇譚、フリークス、どんどん橋落ちた等々、10年前までの作品はほぼ読んでいるけれど、こいつがいけなかったのかも。。

YAKATA

YAKATA

 

このあたりから、やっぱり変わっちゃったなあと思わずにはいられない。

もちろん、このソフトも買っちゃったけどね。

いわゆる「く〇ゲー」の部類になるんだけれども。

 

でもこのページにリンクを張った作品は、本当におもしろいからおすすめです。

ぜひいい秋の夜長を!

 

当ブログのコンテンツの無断転用はおやめください。