サラサラ式

趣味の雑記です。(健康管理、キャンプ、米国株)

就職活動はちゃんとやろう。会社説明会ではこんな質問を。大手もそれなりに大変だよ。


就職活動に意味がないと言っている学生がいた。

就職先を探すのにあたり、たくさんの会社のセミナーや説明会に参加することが理解できないのだという。

なぜかと問えば、やりたい仕事があればそんなに会社の数は無いということだった。

2018も2015、2016、2017の流れを引き続き、売り手市場は続くだろうから、そんな見方もあるのかもしれない。

でも時にリクルーターとして学校を訪れる機会がある私がいろいろな学生を見て思うのは、むしろ逆で、極端に言えば100社くらい説明会に出るくらいの意気込みのある学生の方が、よっぽど「仕事をする」ということに関して本気度があっていいと思う。

やりたいこともさることながら、「仕事」というものに強い気概が感じられる。

やりたいことと仕事は切り離してもおかしいことではないし、それが普通なことなのである。

いい大学=いい企業?

レベルの高い大学に入った人間が仕事もよくできるかというとそれは別の話。

逆に学校に入るための頭は最低限でも、段取りよく仕事をこなす人もいる。

そのまま学校に残ったり、研究職にでもつかない限りは、あまり大学で得た知識も関係ないことも多いし、入社してからでも十分間に合う。(まあ、英語だけは早めに着手しておいた方がいいけどね)

それではなぜいい大学に入るといい就職先を見つけやすいのか?

いい就職先の定義がよくわからないところもあるが、その定義が有名企業ということであれば、一番の理由はネットワークであろう。

仕事は人のつながりでやるところが結構多い。そういう意味では学校のネットワークがあるに越したことはなく、企業はそれも期待している。また、当人が(言葉が乱暴な表現になるが)使えない人材でも、人のつながりで仕事が進んだりするから、企業はそれを保険としてもとらえている。断っておくけど、これも学生の見方の一つです。

だから、自分がそれほどいい学校に通っていないと思っている人は、自分をしっかりとアピールしてほしい。絶対自分に合う会社はあるし、そこに自分をしっかりと売り込むべきだ。もう一つ言うと、世間的にいいと言われる会社ではなく、自分にとっていい会社を探してみよう。

就活は必要?

冒頭のように、就職活動に頑張っている同期を見て、やりたいことも定まらず、志望する企業も絞らずただ入れればいいのか?などと言っている学生へ。

社会に出て仕事をしたこともないのに人のことをごちゃごちゃ言うのはいただけない。自分も少しは苦労しておけとだけ言っておこう。

目立つから感覚的にそう思うのかもしれないが、だいたいそういう人に限って続かないし使えない率が多い気がしている。しっかりと情報収集をして、ちゃんと自己分析をしないままで進路を決めているから、失敗しているのだと想像するが、就活を就職というゴールでしか認識していないからそうなるんだろう。

 

それでは就活をしてみよう。

もし身近に社会人がいたら、実際のところ入社してどうだった?と聞いてみてほしい。

就職してだいたいの人が体感するのは、学生の頃に思っていた仕事と実際に社会人になってやっている仕事は結構違うということ。

だから、学生のうちは自分が食べていくための仕事を見つけることがまず大事であり、やりたい仕事なんて簡単に見つかるわけがない。

それに、「やりたいこと」ってのはだいたい飽きる。そんなことはないという人がいるけど、少なくともこれまで生きてきた時間の2倍もの時間、さらには大学入学から就活を開始する3年間で決めた企業、職種で、40年間もの間、働きぬいて行かなければならないが、そんな長い間やりたいことが続く根拠がありますか?って話だ。

そういう意味では、業種を学校の専攻で絞ろうとする傾向にあるけれど、それも壊していいのかもしれない。いわゆるバブルのような売り手市場になると頻発する異種格闘技というやつだ。

何をやりたいからここではなくて、客観的に見て自分の器をどう生かしていくかの尺度で考えたほうがうまくいくのかもしれない。

就職はしたけれど・・

もちろん就職はしたものの、やっぱり合わないからとやめるのも自由。

でも社会人1、2年は感覚的なやめたい衝動は当てにならない。合う合わないも、あくまでもモラトリアムのフィーリングから抜けていないと思う。少しは我慢してみて、モラトリアムから脱皮し、責任感とは何ぞや?と、なんとなくでもいいから気づくところまでは続けてほしい。そうして、社会人としての感覚を会得してから考えるほうがいいと思う。

食べていくってことは殊の外大変だ。食べられないことの大変さと比較してどうか?そのあたりも少しは考えながら、自分なら最悪こうなっても短い時間なら耐えられそうだという基準で会社と接しているといいと思う。ここで自分が最悪と思うレベルの設定であるが、低すぎると働く場所は見つからないし、高すぎると、自分を壊してしまう場合がある。目安としては、労働に関する法律などを意識して設定してみるといいと思う。ここまでは誰もが耐えられるだろうとされている共通の線引きだからだ。

 

それと、フリーランス志望の人もいるかもしれない。

それは全くもって否定しない。だけれど、関連業界で人脈を作っておくと結構有利ですよ。

というより、人脈も形成されていない中でのいきなりの新卒フリーランスは相当なセンスがない限り食べていけないのは、誰でもわかること。

就職説明会でこんなことを聞いてみよう

ところで、今はまさに就職説明会真っ盛りなので、それについても少し。

就職説明会では、意味のあることを聞いてみてください。

業務内容、福利厚生や待遇、転勤については、聞いたところで、多くは概要表に書いてある内容しか返ってこないと思われるが、まずはサラッと聞いてみるのは、初めてのおっさん相手の就職説明会で落ち着いて質問するうえでもいいと思います。

そしてその次、もっと突っ込んだことを聞いてみましょう。

ここで、給料については聞いてもあまり意味がないです。条件次第でいくらでも変わるし、本当に気になるのは仕事を覚えてかつ、一人立ちした仕事を任されるようになる、だいたい10年後以降の給料だ。(条件が合わなければ同業種への転職を考えるのもこのころからだろう)それにボーナスなんて実績値だからね。企業の業績によっては、半額やゼロになる場合もある。

 

業務内容、いわゆる実際の仕事の内容についても気になるところだけど、就職担当は自分たちが専門の総務、労務関連ならしっかりと教えてくれるだろうが、具体を聞き出すことは難しい。OB等のリクルーターを捕まえましょう!申し出れば、該当者がいれば紹介してくれるはずです。

 

転勤も気になるところだと思いますが、もしある企業であれば、身軽な若いうちに経験しておくことを勧める。結婚して子供ができたりすると動きにくいし、その頃には親もいい歳になってくる。だから、転勤が増える年代やサイクルは聞いても参考になる。

なお、勤務地に制約が無ければ採用の受けもいいだろう。

 

そのほかこんなことを聞いてみるといいかもしれない。

逆にこれらにまともに答えが返ってこない企業は気をつけたほうがいい。

中途採用の割合と待遇中途が多い業界はやめる人も多いし、待遇が良すぎる場合は逆にそうでもしなきゃ人が来ない会社ともいえる。もちろん、有能な人材のヘッドハンティングかもしれないですけどね。

新卒の当面のスケジュール:いきなりOJTという名の使いっ走りにされるよりは、それなりの研修計画があるところでないと基本的なスキルがつかないとともに、同期とのネットワークが作りにくい。結構重要。

新卒の採用予定人数:一番最初に頼りになるのも敵になるのも同期です。ある程度多い方がいい。でもあまりに多い場合、大量採用は強烈な選別がされることになるから、後々フラストレーションがたまる人事に気を悩ますかも。

労働組合の有無と強さ:いざとなれば会社とやり合うほどの力を持った労働組合(数か月分の従業員の給料をストックしているところもあったりする)はあまりないと思いますが、会社との情報伝達機能として組合は重要です。

女性採用の割合:女性の採用はだいぶ促進されてきているものの、現場サイドでは、これまでがこうだったからと男性の方が扱いやすいというところはあると思う。これは慣れの問題でもあるから、少しづつ適正化していけばいいことだ。ところが、採用の段階で男女同等で見る体制ができていない企業は、いつまでたってもこれを適正化しようという流れにならないわけであるから、これは採用人事の企業努力を怠っており、場合によっては社会適応性に欠ける企業である場合もある。

 

目先の情報にとらわれず、じっくり探して、自分に合う会社が見つかるといいですね!

2018年7月7日更新

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