サラサラ式

趣味の雑記です。(健康管理、キャンプ、米国株)

止まらない咳、胃酸が原因かも?逆流性食道炎の疑いも。


発熱も鼻水もないのに長引く咳といえば、真っ先に咳喘息を疑うけれど、それ以外にも原因はいろいろあり、胃酸も重要な原因のひとつだ。特に食後や横になると出る人は要注意。適切な薬で簡単に治ることもある。

気管支や喉はとかくデリケートで、少しの刺激でもすぐに咳を引き起こすし、ただれたりすると長引き厄介だ。
さらに、専門と思われる耳鼻咽喉科や呼吸器科に行ってもなかなか治らないこともよくあることで、自然に治癒はしたけれど原因がうやむやのままのこともしばしばある。原因がわからないとまた発作が出ないかと心配だ。
 
基本的に息苦しさを伴わなかったり、ゼーゼーいってない場合はほぼ喘息ではないのです。胃酸が原因だった私の事例を示します。
 
 

どんな症状?

まず、どんな咳が出るかというと、本当に、喘息の発作のようにかつ、えづくように咳が止まらなくなります。
喉にはイガイガとかゆいような違和感があって、きっかけ一つでずっと止まらなくなるのです。だからすごく大変でした。大き目の声や軽い咳で喉に刺激を与えようものなら仕事にも支障が出るようなそんな状態。
 

咳がよく出る時間帯は?

咳が出る時間帯は、昼夜を問いません。胃酸は寝ているときだけと思われがちですが、起きていても、デスクワーク等の座っている状態では腹部が圧迫されて、胃酸が上がりやすい状態になっているのです。
 
早く直さなければと、いろいろな病院に行ってみました。(というより、いろいろと行かざるを得なかったというのが適当でしょうが)
 

そして医者巡り 

まず最初に行ったのは内科、「喘息の発作と違うようなのだけれど咳が止まらない」というと、リン酸コデインやメジコンなどの中枢に働く系の薬を出してくる。でも全然効かない。

 
次に、呼吸器科、私は喘息も持っているのでその時期になるとシムビコートなどの吸入薬をもらうのだが、これも当然効かない。レントゲンを撮ってもらっても特に異常なし。
 
そして耳鼻科。内視鏡で喉まで見てもらうも大きな異常はなし、鼻炎があるので喉に鼻水が落ちる後鼻漏が悪さしているのかもしれないと、吸入ステロイド系の鼻炎薬をもらうもやはり効かない。
 
それで、ひと通り思いつくところは回ったのだけれど、咳は改善されず。
 
ダメもとで最初に戻り、今度は別の内科に行ったところ、「もしかしたら、胸やけはしていないか」と聞いてきた。
実際、よく胸やけをするので、その旨を伝え、その他いろいろと聞かれたことに答えていくと、胃食道逆流症(これがひどくなって消化器官に炎症を起こしたのが逆流性食道炎)かもしれないとの診断。
「胃酸がのどまで上がって、粘膜を傷つけているのかもしれないね」ということで、胃酸を抑える薬を処方してもらい服用することになりました。絶えず粘膜の新陳代謝がある胃と違い、食道や喉は胃酸で荒れやすい。特に喉まで胃酸が上がってくると粘膜がそれほど厚くないから、割と簡単に爛れてしまうということでした。ただれる状態。言い換えれば、やけどをしているような状態だから、ちょっとの刺激でも過敏に反応するのは想像に易しいと思う。
それで、この胃酸の刺激を抑えれば、すぐに粘膜は回復するからということで、薬の服用を開始しました。
すると、2日目位から嘘のように急激に快方に向かっていき、5日位で完全に治りました。
それ以来、長引く咳の場合は胃酸を疑うようになったのですが、普通、咳の問診でこちらから胸やけがするとは言わないですよね。
内科の先生でも、呼吸器系や消化器系の得意分野があるので、それによってアプローチが異なるんだとは思います。
 
ちなみに、胃酸を抑える薬としてよく使われるガスター、タケプロンを処方してもらいましたが、私の場合はタケプロン(写真)の方がすごく効きました。
一日1錠で済むのも便利だし、OD錠はイチゴのラムネのようで意外とおいしい。むしろ、子供はお菓子としてしか認識しないレベルだ。

 

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でもこの薬は副作用もあるようで、連用には制限(30㎎は4週間まで)があり、すでに私の場合は写真のように当面は15㎎しか処方してもらえないようになってしまいましたが、それでも十分効いています。
ちなみに、連用がリセットされるのにはどれくらい空けるんでしょうね。
 

むせるように、えづくように、時には吐き気が出るまで続く頑固で強い咳の場合は、胃酸も疑ってみてはいかがでしょうか?

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