サラサラいこうね。

― ストレス社会をサラサラと過ごそう ―

胃カメラを飲むだけでも胃の症状が改善する話。


普段からいろいろと酒やら刺激物を好んでとるようになると、胃の調子が悪くなることもある。それが長く続くと心配なものだ。でも胃カメラを飲む(上部消化管内視鏡検査)だけで、大抵の胃の不調は改善すると感じている。

個人的な経験の話であるが、結構、心当たりがある人も多いのではないだろうか。
これには理由がある。

胃はとても神経質な器官

胃は不調の原因がわかれば、劇的に改善する器官である。非常にストレスの影響を受けやすい器官であるから、実際に目視で検査して、なにもないことを確認する。これだけで、不調の多くが解消する。

確たる原因がないのに胃の調子が悪くなるサイクルを簡単に示すとこんな感じ。

 

・ストレスが胃に不調をきたす。

・胃の調子が悪いのは何かがあるからではないかと、それ自体がストレスになる。

・心配になって、さらに不調になる。

この悪循環でどんどん悪くなる。というような具合で、スポーツ選手のスランプに近い状態。

 

それであれば、まずは原因を把握しようという点で、胃カメラはとても役に立つ。

よくストレスがかかって体調が悪くなると肌荒れとかになる。あのレベルのものが、胃に出ているのであれば、それを確認してあげるだけで、たいていの場合は調子がよくなるものだ。荒れているだけで?と思うかもしれないが、それは誤解。鉄をも溶かす胃液にさらされているのだから、荒れて保護する粘膜が弱ってしまえば、結構ひどい胃痛や吐き気、不快感などの症状が出て当然。

もちろん、胃カメラは結構大変だし、お金もかかる。ただ単純に検診だけが目的ならば、保険も適用外だろうから、かなりの出費を覚悟しなければいけない。

また、健康保険適用の場合でも、なんだかんだで1万弱は見ておいた方がいい。もちろん、そのきっかけになるのが会社で行う健康診断だと思われるので、これは受けておいた方が無難。その健康診断でいろいろな結果をもらってくると思われるが、そんな中でも一番インパクトがあるのが、消化管に関するものだ。
「ポリープ」、「潰瘍瘢痕」など、結構見た目でもハラハラするキーワードが書かれてくることもあるが、その時は保険適用で内視鏡検査ができる場合がある。

ここで、そのあたりを若干捕捉すると、

バリウムでは「ポリープ」は大きさぐらいしかわからず、実際の状況はわからない。
また、「潰瘍瘢痕」もしかり。こちらは、さらに熟練した目視読解の技術が必要だとされている。
ところが、無用な心配をかけ混乱させることは健康診断にとって本意ではないから、健康診断で最も重視されるのは、体重の変化と問診だ。ここで相当な何かが無い限り、若干胃の透視で何かが映っていても、「心配なし」「異常なし」等の総合診断が下されるケースが多いと思われる。どちらも総合的に目立ったものでないと精密検査等の判定は出ない。
逆に言えば、気になるようならその検査結果をもって胃腸科に行けば内視鏡検査にする運びとなるだろう。


ここで、よく引っかかる「ポリープ」や「潰瘍瘢痕の疑い」について簡単に。

ポリープがある場合

ポリープ=がんと短絡的に考えてしまう人が結構いるが、そのほとんどは良性である。

ポリープはある程度の歳になれば、多くの人がいくつかはあるものである。
2~3㎝程度の大きさでも場所によっては自覚症状もないといわれているが、たとえば胃の上部の細い部分等では5mmでも気になる症状が出る場合がある。
ポリープの状態は胃カメラで見れば一発でわかる。
表面が滑らかである場合はほぼ良性であり、組織検査(生検)をしない場合も多い。
その一方で、やたらと大きい、表面が崩れている、小さいのに出血している。等の場合は組織検査の必要が出てくる。通常、その箇所の写真を撮っているはずだから、検査結果の説明の時に写真を見せてもらうといいと思う。

見るだけでも、十分安心するものだ。

潰瘍瘢痕の疑いの場合

これは、内視鏡で見たけれど何もないというようなケースも多いが、ひどくただれているケースもある。そういう意味では、自覚症状が無ければ、特に心配する必要はない。
胃の透視技師の技量などのばらつきも結構多いと思われるので、実際に見ないとわからないというのが実情だろう。

胃は私らの想像以上に形が人それぞれであり、潰瘍のような、えぐれるような異常は本当に把握しにくいので、自覚症状、自己申告も大事だ。

でもこの判定が出たら、ある意味ではチャンスともいえる。
なぜならば、通常はいきなり胃腸科に行って内視鏡検査をしてくれと言っても、時間や手間を取られるので、すぐに受け付けてくれる病院は少ない。
そんな中で、検査結果をもっていけば、すんなりと内視鏡検査をしてもらう流れにはなりやすいので、逆に検査できる!と思えばいいかもしれない。

過剰に心配していませんか?

一般的に消化管の悪性の腫瘍(いわゆるガン)については、数か月で発症まで進むものではなく、数年スパンで大きくなるものとも言われています。ゆえに、過度の心配は無用であるとともに、本当に心配である人も、年に一回の健康診断ぐらいしか病院に行く機会が無い健康な人も、バリウムが嫌でも毎年受けるようにすることが重要です。

最後にもう一度繰り返すけれど、表題の通り、原因がわかれば、胃は意外と元気になります。

長引く胃痛や食欲不振が心配な方は自分の胃を覗いてみましょう!

状態がわかれば、精神的にも安心するから、すぐによくなります。ウソみたいに。


そのうちに、胃の内視鏡を実際に受けた話と、バリウムを飲んだ後の処置についても書こうと思います。

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