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安保関連法案の対案模索に立ちはだかる「バカの壁」


じくじくと不安に思っていたけれど、国会だけでなく、メディアに登場する公称文化人等も感情的な発言になっているのを見て確信した。(尾木ママとか土俵が違うだろうに)
お互いを理解した議論を前提にしないと何も進まないということ。
もともと安保関連法案については、考え方のベースが全く異なる「違憲だから議論の余地なしという人」と「合憲の範囲内という人」が国会でやりあっており、さらに、国民の多くがおかしいと思っているにもかかわらず、後者の方が数の論理で押し切ってしまっているから、議論が噛んでいないように見える。
反対するにしても、まずは相手の主張のベースとなる考え方を理解しようとしないと何も見えてこない。
10年くらい前にベストセラーになった養老孟司氏の「バカの壁」を読んだことがある人は、「このことかっ!」と思ったのではないだろうか。
バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

 

 

賛成する側は現行の憲法のもとでできるという前提で云っているのだから、廃案に追い込みたいのであれば、そこから攻める必要がある。

反対する側もおかしいと思う根拠をきちんと棚卸しして、どこがどうおかしいか対案を持って説明しないと説得力がまるでない。

安保法案って、これだけ反対で議論しているのであれば、そのなかで何かでているだろうし、くだらない意見と思っていても、それが正義かもしれない。とりあえずそれを整理してみればいいのではないだろうか。

 
おそらくはこんな法案が施行になったら、対外的なパワーバランスは定かではないが、軍需産業や雇用対策を考慮すれば経済効果はかなりあるだろう。
 でも有事になったら?
 その有事に突入するリスクが相当高まると考えたら?
原発政策と近いものがある。
反対する理由が感情的で感覚的なものだけであるならば、今の議会も世論もどうかと思うよ。

見方を変えるとちょっと怖い

この中で、特に以下の二つは引っかかりすぎるところ。
(1)問18→これが質問に対する答えだとすると、否定はしていないのでは?
【問18】 自衛隊員が、海外で人を殺し、殺されることになるのではないか?
【答】 自衛隊員の任務は、これまでと同様、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるというときに我が国と国民を守ることです
(2)問20以降に出てくる「新三用件」を逆に解釈すると→同盟国がやられれば、「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」と解釈できる事態に突入できるのは明らかでは?
 自衛の措置としての武力の行使の新三要件
○ 我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること
○ これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
○ 必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと

 

 
ここで今一度、自衛隊法にも注目すると、むしろ見たこともない人も多いと思うが、現行の自衛隊法でもやりたいことは、あらかたできることがわかると思う。連合国の仇討ちを除いては。
憲法9条があまりにも目立つから、法整備がしつくされていない領域であり、これまで集団的自衛権の可否についてもこれまで深く言及していないのだから、反対サイドで議論をしていれば対案はいくらでも出てくるはず。
今はそれをまとめれば何でも支持してもらえる世論なのに、民主党も煮えきらない。何か政治取引があるのではないかと勘ぐってしまう。この法案関連以外の基本的な考え方については全く支持できないが、確かな野党と自称する共産党が一番元気よく見えるのが正直なところ微妙な気分だ。
 

大型法案が通ると別の視点の弊害も

大きな法改正は、本当にひとつ決まってしまえば、なし崩し的に関連する法案すべてが書き換えられるから、気を付けた方がいい。
直近に決まった法案が民意と距離感があっても正義になり、矛盾の適正化という名目のもとに旧法案が刷新されることもあることに留意するべき。
それと、安保関連法案の実行は非常に予算がかかるものであるから、訳の分からない軍備等に予算を持っていかれて、我々の周りで本当に必要なところにお金が回らなくなることも強く想定しなければいけない。
 
今後は税制のような目先の利益に目に眩むことなく、マニフェストでしっかりとやることとやらないことをはっきりと示してもらい、それを吟味して投票活動をしていくことが必要だし、政策課題も明確にしていく仕組み作りを求めるべきなのでしょう。
 
個人的には少し楽観的で、仮に法案が成立しても大事には至らないとも思うのだけれど、衆院通過後に総理があわてて行った、火事を引き合いに出した、稚拙で短絡的な説明を見てからというもの、なんだか不安です。。
 
 

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