サラサラいこうね。

― ストレス社会をサラサラと過ごそう ―

文藝春秋が溶けるように売れていたよ。火花もスクラップ・アンド・ビルドも今一つだったけれど。


今日は朝方から書店の近くを通ったものだから、覗いてみる。

案の定、がっちりと高く積まれた文藝春秋。

本当にこんなに売れるのかなとの感を覚え、小一時間ほどの用事を済ませて書店に再び。

飛ぶように売れるとはよく言うけれど、箱状に積まれた文藝春秋が売れていく様は、まさに溶けていく巨大な氷さながら。「一時間でこんなに売れたの?」

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とにかく、少なくとも又吉直樹と羽田圭介の芥川賞2作品収録効果はすごい。

過去記事で宣言した通り、さっそく購入しました。

 

sarasara.hatenablog.jp

 

今週のお題は「読書の夏」ということもあり、せっかくだからと芥川賞受賞作にとどまらず、今の今まで文藝春秋を一気に読んでしまいました。

さて、芥川賞の2作品はどうなんだろう??
 
又吉氏の「火花」はのっけから関西弁が多過ぎて、なんだかくどい。
ちょっと苦手なつくりの活字。
さらに、我慢して読み進めても、最後の最後でとても乱暴な締め方で非常に残念。
よくある芸人の人間模様をそのまま書いただけのような読後感があり、今後に期待なのかもよくわからないままでした。
これも芥川賞ですね。
 
もう一方の羽田氏の「スクラップ・アンド・ビルド」
途中でチョイチョイ挟む性的な表現が独特というか、もっと違う話で表現できなかったの?と思ったりもしましたが、この人はこういう作風でしたね。
このあたりは、あまり好きではない。
ただ、終盤で人間の思うところは人が考えているところと実は違うんだよというところは、この賞っぽいですね。「海峡の光」のまとめ方(グダグダ書いて、最後にハッとする)を思い出しました。
どちらかと言うと、羽田氏の方がこの賞っぽいなとは思いましたが、もっと違うところでドロドロしたところを書いてみてほしかった。
ところが、羽田氏の一番の誤算は今日8月7日の「ダウンタウンなう」に出演して、端的に言えば軽薄そうなキャラを出しちゃったところではないでしょうか。
私はもう読まないなこの人の作品。
職業作家だったら東野圭吾の方がよっぽど面白い。
 
結局のところ、どちらもハードカバーの単行本までは買いたいとは思いませんでした。
ただ、この売れ方を見る限りでは、新潮社の仕掛けというかマーケティングとしては大成功だったんでしょうね。
 
芥川賞とはそんなものかもしれません。
 
ちなみに、どちらの作品も「熱海」という地名が入っていたのは偶然?仕込み?
 
最後に、今号の文藝春秋には8.12日航ジャンボ機墜落の特集が組まれていて「妹・川上慶子と私の三十年」という独占手記が収録されています。こちらの方がよっぽど上質な読み物で、心動かされたことを追記しておきます。
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