サラサラいこうね。

― ストレス社会をサラサラと過ごそう ―

「花燃ゆ」がこのまま燃え尽きてしまわないために


NHKの大河ドラマは嫌いではないです。

 

去年のちょうど今頃は「軍師官兵衛」。

前半のヤマ場に近づいて話が加速していく頃だった。

暴走していく信長と、あまりのやり方に首をかしげながらもついていくその周りの人間模様。

戦国時代の荒々しさがぐいぐいと伝わってきたし、展開もサラサラと流れるようでわかりやすく、とても楽しめた。

小学生の子供でもわかる内容であったようで、子供向けの歴史本の売れ行きも

悪くなかったと聞く。

一時期低迷した視聴率も、ぐっと持ち直している。

 

その一方で、今年はなんだか視聴率が上がりそうもない展開だ。

理由はいろいろあるのだろうけれど、ひとつ気になっていることがある。

 それは放送時間だ。

日曜日の夜八時。

生活スタイルが多様化しているとはいえ、

日曜日に大河ドラマなんぞを見る人々はおおむね同じようなことをしているのだろう。

夕食を食べたり、その後の食器洗い。

いろいろな生活音に囲まれた中での視聴になる。

それにお風呂もあるかもしれない。

20分空いても展開がわかることが重要だ。

 

みんながみんな、正座して、耳を傾けて観ているわけがない。

だから、こんな時間は、アバウトでいいから感覚で展開がわかるドラマが適していると思う。

 

そういう意味では官兵衛はいいつくり方であった。

ひそひそ話のシーンもあるが、それは短く。

話し合いのシーンも大声で聞きやすい。

みんな、戦国武将だから。

 

一方で花燃ゆはどうだろう。

基本的に吉田寅次郎の思想の普及から入ったものだから、人が話すシーンがとにかく多すぎる。途中少しでも聞き逃そうものなら、抜けたところを察することすら困難だ。

また、クーデターみたいなはかりごとの話は大きな声で話すことでもないから、そんなときは声のトーンも落とす演出ばかりで、本当に聞き取りにくい。

ゆえに視聴者は耳と頭を絶え間なく使わなくてはならないのだ。

 さらに冒頭の歌やら大砲の音などは音量が大きく起伏が激しく、全体的にちゃんと観ようとしようものなら、結構なストレスがかかり、疲労感が残る。

これは演出的なミスなのか?

むしろこの演出スタッフはテレビを見たことないんじゃないの?と思うほどだ。

映画とは作り方が根本的に違うことを意識していないのかもしれない。

それになにより、話のベースが「世に棲む日日」なら面白くないわけがない。

やっぱり演出が悪いんだと思う。

 

そこで、いくつかのくだらない改善策を考えてみた。

(1)‐1 字幕表示

少なくとも言っていることはわかるから、音量にかかわらず、

最低限の情報は伝えられる。

しかし字幕を追っているうちに、映像が追えない場合は否定できない。

 

(1)-2 さらに、異人の目線にする

攘夷がテーマだから、その相手先となる異国人の目線にいっそ変えてみる。

異国人だから、字幕が入っていても違和感はない。

新鮮かもしれない。

 

(2)密談等のひそひそ話はナレーションで済ます

ちょっと変化を与えてこれらのひそひそシーンはナレーションで済ます。

レギュラーのナレーション(女性)と混乱しないように、男性のナレーターにするなど工夫は必要。

 

(3)音をフラットにする

突然、場面が変わると音量が大きくなったりするから、そうならないように全体的に音量がフラットになるように編集する。

映画じゃないんだから、臨場感は二の次、音楽や喧噪表現なんて、小さな音でいい。


(4)ラジオドラマにする

一番のおすすめ案。

このドラマのつくりだと、耳からの情報が大きなウェイトを占めている。

それではいっそ、映像はなくして、ラジオドラマにしてはどうか?

聴くことに集中できるから、案外いいかもしれない。

 

なんて冗談を羅列してみたけれど、制作サイドも、見る人目線でもうちょっと考えてほしいなとまじめに思います。

ストーリーはいいのに、見るのが苦痛になってきて、なんだかもったいない。

 

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